誰でもできる、電子書籍出版の方法とは?

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kindle(amazon)やKobo(楽天)など、電子書籍が急速に普及している現代。

専用アプリを使えば、通常のタブレットやスマホでも読めるようになりました。

みなさんのほとんどは「読む側」だと思います。当然ですよね。

でも、実は誰でも簡単に「書く側」になれるんです!

私も一冊、大学受験に関して執筆したことがあります。

「出版って大変そう…」

そう思っていたこごが私もありました。

確かに紙の本を出版するのは大変です。

企画書を送ったり、お金を用意して自費出版したり…

でも、電子書籍を出版するのはこれよりずっとカンタン!

今回は、誰でもできる電子書籍作成の手順をご紹介します。

1. 電子書籍の仕組み(面倒な人は読み飛ばしOK!)

いきなり手順の話に入る前に、電子書籍の「仕組み」についてご紹介したいと思います。

この後の作業の意味を理解するためにも、ぜひ知っておいて欲しいんです。

1.1 紙の本との違い

電子書籍と紙の本の違いは何でしょうか。

少し考えてみてください。

結構いろいろありますよね。

紙と電子、という時点でエラい違いです。

読み手の立場で考えると、たとえば次のような相違点があります。

  • 紙の本では文字サイズを変えられないが、電子書籍では可能

電子書籍では、簡単な操作で文字サイズを変更できます。

紙の本ではそんなことは当然できませんよね。

1.2 紙面の画像を用意するだけではダメ

では、なぜ文字サイズを変えられるのでしょうか。

電子書籍を作る時に、もし紙の本をpdf化しただけだと文字サイズを変更できません。

拡大することは可能でしょうが、文字が画面からはみ出てしまいますよね。

ただ拡大すればOKなのではなく、柔軟に行が組み替えられる必要があるのです。

次の図を見ると明快です。

↑これを拡大したい。

↑これならOK!

↑これじゃダメ!

「柔軟に行が変わる」ためには、本のページを図としてコピーしても無意味だということがわかります。

では、どうすればよいか。

1.3 電子書籍の共通規格「ePub」

ヒントになるのは「HTML」。

HTMLというのは、端的に言うと「Webページを作る時のお約束」です。

企業などのHPで右クリックをすると、「このページのソースを表示」というメニューが出てきます。

それを試しにクリックしてみましょう。

すると、難しそうなコードが大量に現れます。

Webページを作るときにいじっているのはこのコードなのです。

共通の決まりでコードを書くことで、どういうブラウザで閲覧しても問題なく、文字の大きさ等変更しても困らないわけです。

電子書籍でも、HTMLのように柔軟に表示できる共通した「書き方」があります。

いくつか種類はありますが、代表的なのは「ePub」(イーパブ)です!

国際デジタル出版フォーラムでは次のように述べられています。

EPUB is the distribution and interchange format standard for digital publications and documents based on Web Standards.

idpfのWebサイトより

簡単に言うと「Webサイトの形式に従った、デジタル出版の標準形式」といったところ。

どんな環境でも読めるように、共通した規格にしましょうね〜、って感じです!

端末で電子書籍を表示する時は、この.ePubを取り込んで表示しています。

HTMLをブラウザが「組み立てて」Webサイトとして表示してくれるのと同じです。

したがって電子書籍を作るときは、単に文章(コンテンツ)を作るのではなく、それをePubデータにしなければなりません。

電子書籍の仕組み、なんとなく分かりましたか?

詳細は知らなくてもOKです。私も正直そこまで詳しくないです(笑)

2. 電子書籍作成までの流れ

電子書籍の仕組みを知ったところで、いよいよ作成までの手順を紹介します。

1章を読んで「なんか難しそう…」と思ったかもしれませんが、心配ご無用!

実際の作業は案外単純です。

なお、ここで紹介するのは文字メインの書籍です。

画像を多用する場合などば、今後別の記事で紹介しようと思います。

2.1 まずは内容を練ろう

いきなり電子書籍作成ツールに目がいってしまう方も多いですが、そういう人は大抵途中で筆が進まなくなって挫折します。

最後までしっかり書ききるためにも、まずはじっくり内容を考えることから始めましょう。

私も電子書籍を執筆しましたが、内容の構想を練るのに2週間ほど要しました。

小説ではなかったので短くて済みましたが、小説を書こうと考えている方はもっとじっくり時間をとった方が良いでしょう。

その場の勢いで小説を書き始めると、どうしても途中で失速してしまいます。

構想だけで1ヶ月割いても良いレベル。

本物の作家は、きっと大量の時間をかけて準備していることでしょう。

内容を練るといっても、細かい表現などは考えなくてOKです。

私の場合、事前に考えたのは

  • どういうテーマの本にするか
  • 章の数と内容
  • 1章あたりのおおまかな文字数

くらいです。

だいたいこういう本にしよう、というのがわかればOK。

注意点としては、最後まで章立ては考えておこう、ということ。

最初の方だけ章を考えて書き出しても、最後の方で書くことが無くなって尻すぼみになる恐れがあります。

失速せずにガンガン書けるのは、それこそプロの作家のようなごく一部の人だけです。

同じペースで書き通すためにも、章立てをしてから書き始めましょう。

2.2 いざ執筆!

おおまかな内容を準備できたら、いよいよ執筆です。

原稿用紙に手書きで書いてしまうと、後でPCに入力するため二度手間。

それはちょっとバカバカしいので、最初からPCに入力することを推奨します。

2.2.1 テキストエディタ

執筆の際に使うソフト(テキストエディタ)は基本的に自由です。

実は「メモ帳」でも問題ありません。

いちおう、環境別におすすめのソフトを挙げておきます。

  • Windows: Terapad

多くの人に親しまれている有名なソフトです。

便利な機能が揃っています。

行番号、桁ルーラー表示、IME再変換、画面分割、印刷とプレビュー、 D&D編集、Undo/Redo、HTML/Perl/PHP/CSS/Ruby/INI/BAT/C++/Java/JavaScript/HSP/Delphiの各種編集モード、… (中略)など、 テキストエディタとしての基本的な機能をもっています。

TerapadのHPより

  • Mac OS X: mi

macでは「mi」がオススメ。

余計なデザインを排した、シンプルな操作画面が特徴。

キーワードや見出しの色づけ表示をはじめとした各種機能により、快適かつ効率的なテキスト編集作業を支援することを目指しています。特にソースコードを記述するのに便利な機能を多く備えています。

miのHPより

正直、日常的にプログラミングをしている人以外にとってはどのソフトも似たようなものですから、好きなものを選んで構いません!

2.2.2 どう執筆すればいい?

文章をそのままテキストエディタに執筆するのは当然のことですが、最終的にはePubにするわけです。

したがって、ただベタ打ちするだけでは後々面倒になります。

後で紹介しますが、テキストエディタで作成した文章(.txt)は、でんでんコンバーターというサービスを利用して.ePubに変換するのがオススメ。

その時一発で期待通りの表示にするために、いくつか注意点をご紹介しましょう。

縦書き・横書き

コンバーターで変換する時に自由に選べるので、執筆の際は通常のテキストエディタ(横書き)で問題ナシ。

段落

これは普通にenterキーで改行しておけばOK。

見出し

これは少し注意を要します。

ePubに変換する際、見出しはHTML同様、あらかじめ<h?>タグで入力しておくと良いでしょう。

<h1>が最大で、<h2>、<h3>、…の順に小さくなります。

見出しの大きさ(階層)別に異なるタグをつけるということです。

改ページ

でんでんコンバーターでは、「=」を5個以上入力すると改ページと認識してくれます。

章の終わりなど、一区切りついたら「=====」と入力しておきましょう。

私の本で例を示しておきますね。

細かい書き方は別記事でまとめる予定です!

2.3 出来上がったら

本の原稿データ(.txt)が出来上がったら、それをePubに変換します。

と、その前に、表紙の画像データやメタデータ(著者情報など)も作成しておきましょう。

表紙がないと見た目がショボくなってしまいますし、メタデータは著者を明らかにする上で大切です。

先ほど紹介したように、変換の際はでんでんコンバーターさんという無料のサービスが便利です。

原稿データをアップロードして、著者情報等を入力ののち変換ボタンを押すだけ。

あとは出来上がったファイルをダウンロードすればOKです。

でも、「本当に正しく表示されているのかなあ…」と不安になることでしょう。

できればプレビューをしたいですよね。

でんでんコンバーターのWebサイトではプレビュー可能になっています。スゴイ!

また、出版するサービスが決まっている場合は、各々の端末専用のプレビューアもあるんです。

たとえばkindleの場合、「kindle previewer」というソフト。

手に入れた.ePubをこれに読ませれば、「実際のkindleで表示したらどうなるのか」を確認できます。

画像を多数使用するなどの複雑な状況を除けば、安心してチェック可能。

私の本も、これで簡単にプレビューできました。

2.4 いよいよ出版!!

.ePubデータが準備できたら、いよいよ出版。

出版先によって細かい手順は異なりますが、概ね

  • .ePubデータをアップロード
  • 著者情報を入力
  • 価格の決定・売上の振込方法の設定
  • 内容の審査

といった過程を経ます。

データをアップロードし、著者情報を入力するのは簡単。

価格の決め方は悩ましいですよね〜。

私のおすすめは300円~600円です。

公序良俗や社会規範に反する出版物が出回らないように、内容の審査が行われます。

2,3日以内と表記されていることが多いですが、問題がなければ半日ほどであっさり終了します。

1日あれば作業終了。

そうしたら、いよいよ出版です!

あなたの本が発売され、売上はあなたのものに。楽しみですね!

3. まとめ

電子書籍を作る手順を説明しました。

ここにもう一度まとめておくと、次の通りです。

  1. 構想を練って章立てを決める
  2. テキストエディタで、書式に気をつけて執筆する
  3. コンバータで.ePubに変換する
  4. 出版手続きをすませる

実際にやってみて思ったのは、「案外簡単だな」ということ。

PCでぽちぽちしているだけで出版できてしまうので、最初は実感が湧きませんでした笑

プログラミングに強くない人でも、慣れれば簡単に電子書籍を作成・出版できます。

本が売れて収入が発生すると、やはり嬉しいものです!

「なんとなく面倒くさそう…」で諦めている皆さんも、ぜひ電子書籍出版に挑戦してみてください。

この記事が助けになれば幸いです。

電子書籍執筆の際のポイントについては、次の記事で解説しております!

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