明快な文章で高得点!意見英作文の3つのポイント

シェアする

一部の大学入試では、英作文が必ず出題されます。

たとえば東京大学の場合、英作文は

  • 写真や絵を見て状況を説明or会話を想像する問題点
  • 意見などの英作文

の2題が出題されます。
状況を説明したり、会話を想像したりする問題は、思ったことをそのまま英語にしてやればよいのである意味簡単なんです。

多くの受験生が苦手とするのが「意見英作文」。

明快で説得力のある作文は受験でも大切ですし、海外で活躍することになれば当然欠かせません。

今回は、意見英作文の上手な書き方についてお話しします。

0. 意見英作文とはどういうものか

急に「意見英作文」と言ってしまいましたが、そもそも意見英作文とは何なのか。

まずはそれを説明しようと思います。

0.1 「あなたの考えを述べよ」

国公立の二次試験や私大入試で頻出の「英作文」。

その中でも意見英作文とは、何かテーマを与えられ、それについて自分の考えと理由を答えるものです。

皆さんも、学校の授業で次のような英作文をしたことがあるでしょう。

  • 電子辞書と紙の辞書ではどちらが良いと思うか、あなたの意見を述べなさい。

こういうのが「意見英作文」。

実際の大学入試では、次のような出題例があります。

もし、あなたが自宅から電車で片道2時間の距離にある大学に通うことになったとしたら、あなたは自宅から通学しますか、それともアパートなどを借りて一人暮らしをしますか。いくつかの理由を挙げ、50語程度の英語で答えなさい。

東京大学 2004年 英語入試問題(2-A)より

この問題は東大の過去問ですが、他にも様々な大学でこうした問題が出題されています。

大学入試の配点はほとんどの場合公開されませんが、記号で答える問題等と比べて配点が高くなるのは言うまでもありません。

大学受験塾では再現答案などを用いて配点の分析をしています。

それによると、東大入試の場合120点満点中のおよそ2割が英作文に充てられているようです。

配点の高い英作文。

その中でも意見英作文は、コツを把握すれば安定して高得点を取れるようになるのです!

0.2 何が難しいか

そうはいっても、多くの受験生にとって英作文は強敵です。

長文読解や英文和訳は得意なのに英作文がダメ、という受験生も多いですね。

英作文は他の分野と何が異なるのでしょうか。

最たる点は、「内容を自分で考えなければならない」ことでしょう。

たとえば長文読解では、文章を読むだけで問題を解けます。

答えが全て文章中に隠れているわけですから当然のことです。

しかし、英作文では問題文を読解できても解けたことにはなりません。

「自分の意見」ですから、自分で内容を考え、それを英語で表現する必要があるのです。

内容を自分で考えるというのは想像以上に難しいこと。

小学校の「自由研究」の難しさと似ていますね。

もう一つは、自分の考えを英語で表現しなければならない点です。

意見を述べるときには、

  • 私は〜だと思う。
  • それは〜だからだ。

など複数の表現を組み合わせなければなりません。

また、文章全体の流れも自分で組み立てる必要があります。

普段私たちが英語を勉強するときは、一文一文の構文や単語・熟語に着目しがちです。

しかし意見英作文では最初から最後まで、意味の連なった文章を一人で作らなければなりません。

意見はどこに書くべきか、理由はどこで述べるか、締めくくりはどうしようか…

こうした、英作文にしか現れない特有の悩みと戦うことになります。

以上のような理由から、英作文には独特の大変さがあるのです。

読解や和訳が得意だからといって英作文もできるとは限らないわけですね。

0.3 採点官があなたの答案を読む時間

もう一つ、考える必要のあるポイントについてお話しします。

英作文はマークシート方式と異なり、人間が目で見て採点することになります。

記号と違って一瞬では評価できないので、どうしても時間がかかってしまうんですね。

しかし、大学入試は自分以外にも多くの人が受験します。

たいていの場合数百人、数千人という単位になることでしょう。

その人数規模の英作文を採点するのは、実はものすごい作業量なんです。

もちろん大学入試の採点は複数人で分担しているわけですが、それでも大変なのは間違いありません。

一人の生徒の答案を採点できる時間は、どんなに多くても10分程度でしょう。

現実的には5分程度かもしれませんね。

気をつけるべきポイントが見えてきましたね。

要は、5分で理解してもらえる答案にしなければならないのです。

文学作品のような詩的で味わい深い英文を書く必要はありません。

それをゆっくり鑑賞してもらえるほど採点官は時間があるわけではないためです。

意見英作文の最大のポイントは、「簡潔でかつ主張が明快であること」。

これさえ満たしていれば、高度な英語を用いずとも高得点を獲得できるのです。

以下、その方法を見ていきましょう。

ここでは、先ほど例示した電子辞書と紙の辞書の比較をテーマにします。

ポイント1: 最初に「主張」を書こう!

書き出しというのは、採点官に答案の印象を与える大事な部分です。

最初に書くべきことは何か、考えてみましょう。

日本人にとって英作文の書き出しは難しいものです。

というのも、日本人特有のある傾向が反映されてしまうから。

その傾向とは「結論を先に言わない」ということです。

英作文の書き出しが苦手な人は、大抵次のような文章を書いてしまいます。

  • Indeed, electronic dictionaries are very easy to carry. But…

この英文を見たときに、採点官は少し困ることになります。

というのも、これだけではその人がどちらの立場なのか分かりにくいからです。

上の文の続きとして、

  • But there are other advantages to use electronic dictionaries.
  • But paper dictionaries have original advantage.

のどちらをつなげてもさほど違和感はないですよね。

でもこの2つは立場が真逆です。

どちらもありうるということは、最初の英文だけでは立場表明ができていないことになります。

採点官は「結局この人はどっちの意見なんだ…?」と思いながら先を読むことになるのです。

このような分かりにくい文章は、全体の印象を悪くするのは明らか。

日本人はこんな風に、結論や意見を後回しにする傾向が強いようです。

たとえば

「来週の日曜日なのですが、本来シフトは入っているんですけど、私の学科でゼミがあって、それに参加しなきゃいけないんです。それで…」

みたいな言い方をしがちです。

かくいう私も、こうした回りくどい言い方をする癖があります笑

しかし、聞いている側からしたら「何を言いたいのかさっさと言ってくれ!」と苛立ちを覚えることもしばしば。

この例の場合、「お休みが欲しいのですが…」と真っ先に言ってくれた方が話は簡単です。

英作文でもそれは同じ。

まず初めに、意見を述べてしまうのです。

  • Electronic dictionaries have more benefit for me than paper ones.
  • I suppose that paper dictionaries are superior to electronic ones.

という風に、明快に立場を表明するのがコツ。

こうするだけで、最初を読んだ時の印象が大きく変わります!

ポイント2: 「理由」の書き方

自分の立場を表明したら、次はその根拠を述べる必要があります。

ここでも、コツを踏まえないと明快な文にはなりません。

2.1 理由は2,3個がベスト!

意見英作文ではほとんどの場合「理由」が求められます。

理由を考えること自体は簡単ですが、どれくらい理由を述べるのかは難しいところです。

根拠が複数あった方が、論理的に強力になるのは事実です。

理由が1つしかないと、決定力に欠けて「弱い」主張になってしまいます。

逆に数が多すぎるのも考えものです。

英作文では語数が限られているため、数で勝負することはできません。

それに、あまりに多くの理由を挙げてしまうと、一つ一つへの言及が雑になって却って稚拙な文章に見えてしまいます。

したがって、理由の個数は少なすぎてもダメ、多すぎてもダメ。

私の経験上、そして入試問題の語数上、最適な個数は2個or3個です。

たとえば、

  1. 電子辞書は持ち運びが簡単である。
  2. 電子辞書はたくさんの辞書が入っている。

といった具合。

これは多くの場合に適用できるので覚えておきましょう。

2.2 理由の書き方

理由を書くときに、「〜だからです。」「〜のため。」という風に最低限のことしか書かれていないと、どうしても雑な文章になってしまいます。

そこで、理由には軽く補足説明を入れるのが効果的

今までと同じ、辞書の例で考えてみます。

電子辞書の長所を挙げるときに、上にあげた2つの長所を単に述べるのではなく、たとえば

  1. Electronic dictionaries are east to carry, so we can take one anywhere and anytime.
  2. Those have many kinds of dictionaries in it. English-English, Japanese-English and so on.

のように少し言葉を添えるだけで、丁寧な主張に感じられますね!

語数が少ない場合は理由を述べるのみで構いませんが、余裕がある時はこのように「補足説明」をすることで印象がかなり良くなります!

また、具体例を示すという方法もアリ。

  1. Electronic dictionaries are east to carry. My high school is far from my home, so it is important for me.
  2. Those have many kinds of dictionaries in it. I usually use both English-Japanese and Japanese-English, so it helps me a lot.

のように自分の経験や具体例を加えておくと、採点官も「なるほど!」と納得してくれるわけです。

理由を述べるときのポイントをまとめておきます。

意見英作文の「理由」のポイント

  • 理由の数は2,3個
  • 補足説明を加えよう
  • 具体例を示すのもアリ

3. 最後に書くべきこと

英作文を書いているときにありがちなのが、次第に「迷走」してしまうこと。

語数の多い問題で特に起こりがちです。

迷走するというのは、端的に言うと「何を言いたいのかわからなくなる」ということです。

友達と会話しているときに、話が脱線してしまい、最初に何について話していたかわすれてしまった、という経験がきっとあるはず。

それと同じですね。

カッとなって一気に作文していると、最初の主張からズレたことを述べてしまうことがあります。

数学の答案などでも時折みられますね。

そういう文章を読んでも、「なるほど!」とは思わないですよね。

次第に迷走して主張がわからなくなってしまうと、英作文的には大きなマイナスです。

主張が一貫しているというのは、作文の評価基準として重要な要素。

最初から最後までスムーズに読んでいけるのが理想ですね。

主張を一貫させるためには、理由を述べる段階から気をつけなければならないのですが、文章の最後で1つコツがあります。

それは「もう一度主張を述べておく」ということ。

たとえば、文章の最後に

  • I, therefore, prefer paper dictionaries to electronic ones.

のように書いておくだけで、文章が引き締まります。

少なくとも、迷走して意味不明な文章を書くリスクは回避できますね。

最後に改めて主張を述べておく。

すぐに実践できることなので、試してみてください。

まとまりの良い英作文になります。

4. まとめ

意見英作文を書くときの3つのポイントを説明しました。

採点官は、あなたの答案を短時間で評価しなければなりません。

そこで重要になるのは、高度な文章を書くことではなく、主張が明快で論理的な英文であること。

無理して高級な作文にする必要などないのです。

主張が見えやすいようにし、理由の書き方にも気を配る。

これだけで、英作文の見た目はかなり良くなります。

明快な英文を書ければ、高度な英語でなくとも入試で差をつけることが可能です!

今回説明した英作文の書き方、みなさんもぜひ試してみてください!

スポンサーリンク

シェアする

フォローお願いします!

スポンサーリンク