センター試験は2020年から「達成度テスト」に変わる!

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こんにちは、Shunです。

多くの大学受験生が迎える関門、センター試験

「共通一次試験」と呼ばれていた時代から何十年も続いてきましたが、もうすぐ新制度へと生まれ変わります。

今回は、センター試験に変わる新しい試験について、現在わかっていることをお伝えいたします。

2020年以降に大学受験を控えているみなさんは必見です!

1. 現在のセンター試験について

早速本題…といきたいところですが、その前に。

新制度の話に入る前に、現在のセンター試験の仕組みについて知っておきましょう。

1.1 全国で一斉に行われる共通試験

センター試験は、国公立大学などを志望する大学受験生が受ける、全国共通の試験です。

毎年1月中旬に一斉に実施されます。

名前自体は有名ですが、センター試験の仕組みを知っている人はあまり多くないように思うので、ここで軽く説明しておきます。

センター試験は、「大学入試センター試験」という名前からもわかるように、大学入試センターという組織が主体となって行われます。

言うまでもなく、国の認可のもとでの試験。

このセンター試験を受験すると、機械により採点され、点数データが大学入試センターに補完されます。

たとえばA君が東京大学に出願したとしましょう。

東京大学は、A君のセンター試験の成績を大学入試センターからもらいます。

その点数を用いていわゆる「足切り」が行われる、ということ。

多数の大学が成績データを利用するため、一箇所で管理しているんですね。

最近は私大でセンター利用形式の入試もありますが、これも同様に大学入試センターから成績データを得ます。

中学や高校と異なり、大学は全国の様々な生徒が受験します。

そのため、地域により不公平が生じるのはもちろんNG。

こうした事情もあり、センター試験は全国同時に、同条件で実施されるのです。

<センター試験>

  • 大学入試の際に行われる、全国統一の試験。
  • 大学入試センターが主体となって行われ、成績データもそこに残る。
  • データは各大学に送られ、足切りなどの材料となる。

1.2 マーク式について

多くの方がご存知だと思いますが、センター試験はマーク式。

マークシートで、答えの箇所を塗りつぶす形式ですね。

マークシートは機械で読み取り、自動採点されます。

年に50万人程度の生徒が受験するので、時間短縮のために必要な作業なのです。

マーク式である以上、問題は択一式・穴埋め式となります。

数学以外は択一式の試験。

択一式というのは、「正しいものを次の1~5から一つ選べ。」のような問題を指します。

数学では、計算して出てきた答えを穴埋め形式で記入していきます。

1.3 一発勝負!

そしてもう一つ重要なのは、センター試験は一発勝負だということです。

1月中旬に行われる一回きりの試験。

これだけで、足切り・センター利用などで使われる成績が全て確定してしまうのです。

良い結果であれば問題ないのですが、悪い結果だともう最悪。

特に、ケアレスミス関連で大きな失点をすると泣くに泣けません。

  • マークの位置を一つずらしてしまい、以降の問題がほとんど不正解になった。
  • 「数学IA」を解くつもりだったのに誤って「数学I」を解いてしまった
  • 名前を記入し忘れた

といったミスで台無しにした受験生が過去にいるようです。

こういう事態に陥ってしまうと、どうしようもありません。

センター試験当日に予期せぬ事故や体調不良に見舞われた場合、本試験は諦めるしかありませんよね。

こういう時は、1週間後に実施される「追試験」を受験することができます。

ただし、追試験は一般的に本試験よりも難易度が高くなりやすいという話を聞きますし、一回しか受験できないのか変わりません。

一発で全て決まる。

センター試験の大きな特徴はそこにあります。

1.4 現行のセンター試験の良いところ・悪いところ

いまのセンター試験の長所・短所は何でしょうか。

長所から考えましょう。

毎年50万人が受験するわけですが、完全にマークシート式にし、全国統一の試験にしているおかげで パンクせずに運営できています。

これって結構スゴいことですよね。

徹底した効率化というのが一つの特長といえるでしょう。

また、年一度のみの実施なので、試験自体の完成度も高いです。

大学教員などが時間をかけて協議しつつ作成しています。

特に現代文などは、例年質のよい問題が出題されている印象です。

そして、毎年似たような出題形式になっているため、受験生にとって対策しやすいのもポイント。

これは必ずしもメリットのみではありませんが、ちゃんと対策の勉強をした人が高得点を取れるように設計されているわけです。

努力量と点数が結びつきやすい、と捉えれば長所ですね。

一方、短所もあります。

第一に、問題が全て択一式であること。

問題形式を覚え、ひたすら演習を繰り返せば高得点を取れてしまう科目もあるのです。

択一式の問題自体は悪くないのですが、どうしても「アウトプット」が阻害されやすい。

たとえば英語だったら、読解力は鍛えられますが作文・会話能力は向上しませんよね。

でも、センター試験の対策さえすれば大学入試で有利になるので、みんなその練習ばかりしてしまう。

その結果、インプットは得意だがアウトプットは苦手、という受験生が生まれる。

これは見逃せない短所です。

それに、先述の通りセンター試験は一発勝負

一回の試験だけで成績が決まってしまいます。

そこでいかに実力を発揮できるかが重要なわけですが、誰しも体調や運が悪い時というのはあります。

たまたま勉強が浅かった内容が出題されることだってあり得るのです。

従って、一発勝負にするのは良くないという批判も一理あります。

試験の実施が1月中旬なので、受験生はその結果を見てすぐに国公立等に出願し、二次試験の準備を進めなければなりません。

もし出来が悪かったら受験校のレベルを下げ、その大学の対策をしなければなりません。

出来が想像以上によくて、ワンランク上の大学に出願する事になったら、大急ぎで対策をする必要があります。

このように、センター試験から二次試験までかなり急ピッチで進行していくのも問題。

もっと早い段階で試験を実施できたら、生徒もゆっくり考えて受験校を決定できます。

<センター試験の問題点として考えられるもの>

  • 択一式なのでアウトプットの能力を鍛えられない
  • 一発勝負である
  • センター試験から二次試験までかなり忙しい

など

2. 新しい試験とは?

こうした問題点を解決すべく、センター試験に代わる新制度の準備が進んでいます。

現段階でわかっていることをお伝えします!

2.1 その名も「達成度テスト」

新しい試験は、今のところ「達成度テスト」という仮称でよばれています。

センター試験は2019年で廃止され、2020年から達成度テストが実施される予定。

現在予定されている大きな特徴は次の通りです。

  • 基礎レベル、発展レベルの2種類
  • 複数回の受験が可能
  • 一部、記述式での回答も検討中

順に見ていきましょう。

2.2 「基礎レベル」「発展レベル」の2種類

文部科学省が発表している案によると、達成度テストはこの2種類を作る予定とのことです。

基礎レベルは、文字通り基礎学力を問うもの。

教科書の範囲で十分収まる内容ですから、学校の定期試験レベルと思われます。

達成度テスト(基礎レベル) 試験の目的

高校教育の質の確保・向上に向け、生徒が、自らの高校教育における基礎的な学習の達成度の把握及び自らの学力を証明することができるようにし、それらを通じて生徒の学習意欲の喚起、学習の改善を図ることを目的とする高校教育の達成度テスト(基礎レベル)を実施。

文部科学省の発表より

一方、発展レベルはそうした基礎知識の運用力、思考力を測定するものです。

大まかに言えば、いままでの「大学入試」は発展レベルに相当します。

達成度テスト(発展レベル) 試験の目的

達成度テスト(基礎レベル)(仮称)が高等学校段階における基礎的な学習の達成度の把握等を目的とするものとして構想されていることを踏まえ、達成度テスト(発展レベル)(仮称)は、これからの大学教育を受けるために必要な「主体的に学び考える力」等の能力を測ることを主たる目的とする。

文部科学省の発表より

基礎レベル、発展レベルそれぞれの目的を端的にまとめておきましょう。

  • 基礎レベル:高校教育での基礎的な学習の達成度を測定する。
  • 発展レベル:「主体的に学び考える力」などを測定する。

2.3 複数回の受験が可能

先ほどもお話しした通り、センター試験は一発勝負です。

その日に限って体調を崩したり、運が悪かったりするとかなりの痛手。

試験の運用上は一発の方が単純明快ですが、受験生としては複数回あったほうが良いと考える人の方が多いことでしょう。

そうした事情を考慮し、達成度テストは複数回の受験が可能となる見込みです。

高校2年及び高校3年の受検を可能とすること、各年2~3回程度の実施を検討

文部科学省の発表より

複数回の受験が可能になるわけですね。

年に複数回行われ、何回受けても良い。そこで獲得した成績が、その人の学力の証明になる。

要点はこんな感じで、実はTOEIC等と似ているんです。

2.4 一部、記述式での回答を検討中

センター試験は(数学以外)完全に択一式です。

受動的な学習はそれでOKでしょうが、自分から考えを発信する「アウトプット」の能力になると、マーク式では不足があります。

特に発展レベルの場合は積極的な運用力・思考力を測定するわけですから、今までと同じ方式だとどうしても限界があるんですね。

そこで、記述式を取り入れることが検討されています。

記述式というのは(想像に難くない通り)採点に労力を要しますが、そのぶん生徒の学力を丁寧に測定することができます。

たとえば数学だったら、途中過程や考え方を書いてもらった方が、その人の性格・傾向を圧倒的に詳しく知ることが可能。

ぜひ、記述式の問題を増やして欲しいと私も考えます。

2.5 その他の情報

その他、現在予定されていることを挙げておきます。

英語等、一部試験は外部試験の利用を検討

要は英検やTOEIC、TOEFLの成績を使おうというもの。

大学院の入学試験でも、そうした外部試験の成績を代用できることがありますが、それと似たようなことです。

TOEICなどは気が向いたら勉強しておくとよいでしょう。

基礎レベルは、高卒認定試験と同レベルにする予定

試験のレベルに関してはこれが最重要情報。

高卒認定試験というのは、事情があって高校に進学できなかった、あるいは退学した生徒のために行われる試験。

いわゆる「大検」です。

これに合格すると、高校を卒業したのと同程度の資格を得ます。

高校ではこれくらいのことを学んでおいて欲しい、という内容が試験に出題されるわけですね。

高卒認定試験の問題を見れば、基礎レベルの問題がどれほどの難易度なのかわかることでしょう。

基礎・発展ともに、教科融合型の試験も検討中

これ、個人的には結構面白いなと思っているんです。

英語と社会、数学と理科、というふうに複数の科目を融合した試験を出題するということです。

最近まで行われていた東大の後期入試でも、「総合科目」という名目で同様の形式の試験が行われていました。

教科書の内容を素直に学習するのも大切ですが、科目の枠にとらわれずに知識をフル活用するのも楽しいものです。

柔軟な思考力を鍛えることにつながります。

どういう問題になるのか期待ですね。

3. まとめ

2020年から、センター試験に変わって実施される予定の「達成度テスト」。

その特徴について、現在発表されているものを紹介しました。

誰も知らない新しい試験。気になるポイントばかりですよね。

試験が近づけば、試作問題が発表されるに違いありませんので、それまで楽しみに待つことにしましょう!

もちろん、試験の形式が変わったところで、生徒が学習すべき内容は変わりません。

普段通り、手元にある教材でしっかり勉強してほしいと思います。

以上、Shunがお伝えしました。

<参考サイト>

文部科学省HP 達成度テスト(基礎レベル)

文部科学省HP 達成度テスト(発展レベル)

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