中高生必見!ノートを取るときの4つのポイント

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学校の授業ではノートが不可欠。

プリントだけで授業を進める先生もいますが、主要な授業の進め方が板書+ノートなのは今も昔も変わりません。

みなさんは、ノートの取り方を気にしたことがあるでしょうか?

先生が板書する内容をそのまま写している人、自分なりに工夫を凝らしている人など、いろいろいます。

ノートの取り方で損をしていると、学校の授業全てで損をすることになってしまうのです!

そこで今回は、ノートの効果的な取り方を4つのポイントに分けて説明したいと思います。

中高生必見です!

1. 授業ノートは何のためにあるか

いきなりポイントの説明に入る前に、基本に立ち返ってみましょう。

そもそも私たちは、何のためにノートを取っているのでしょうか。

1.1 ノートの内容のほとんどは、教科書に載っている

学校の授業で、皆さんもノートを取っていることと思います。

何か学校のノートを一冊用意し、読んでみてください。

その後、教科書の該当箇所も読んでみましょう。

あることに気がつくはずです。

それは、ノートに書いた内容はほとんど教科書に載っている、ということです。

むしろ教科書の方がページ数が多く内容も豊富です。

情報量の面でノートと教科書を比較すると、教科書が完全勝利する、ということになります。

ノートより教科書の方が詳しい

そんなの当たり前じゃん!と思うでしょうが、ノートの存在意義を考える上でこれは大切なのです。

1.2 要点を整理することに価値がある!

情報量で、ノートは教科書に決定的に劣っている。

これだけを考えると、ノートの存在意義は無いのではないか、と思えてきますね。

しかし、それは誤った考えです。

ノートには特有の大きな長所があります。

ではその長所とは一体なんでしょうか。

一つは「要点を整理する」ということ。

教科書の内容を全て暗記できるのであれば、受験勉強でも全く困ることはありません。

しかしそこまで脳の出来が良い人なんて世の中にほとんどいませんよね。

たとえ東大生であっても、教科書の内容を完全に覚えるなんて無理な話。

全部覚えるのが無理なら、少なくとも要点は抑えておく必要があります。

要点っていうのは多くの場合、次のようなものです。

  • 論理展開上重要な内容
  • 試験によく出る内容

「論理展開上重要な内容」というのは、のちの議論を展開する上で欠かせない内容を指します。

たとえば高校の「数学I」で三角比を学びますが、これは先の学習で大いに活躍します。

数学IIでは三角関数なるものが登場しますし、大学以降の数学・理科でも必ず登場する概念です。

逆に言えば、これらを理解していないとずっと困ることになるのです。

このように、ものごとの根本にある概念・原理は言うまでもなく重点的に学習すべきです。

それだけでなく、試験によく出る内容も知っておく必要があります。

たとえば「硫酸銅(II)水溶液は青色」というのは有名事実です。

硫酸銅水溶液が青色であること自体は、化学の世界で論理的に重要なわけではありません。

しかしこの知識は定期試験や大学入試で頻繁に登場します。

論理的に重要でないからといってそうした知識の学習をおろそかにしていると、なかなか点数が伸びず悩むことに。

結局、試験に出やすい内容も素直に勉強するしかなさそうです。

教科書の内容を全て詰め込むのは無茶な話。

とすると、上のような優先事項から頭に入れようと考えるのが自然ですね。

学校の授業でノートを取る意味の一つがここにあります。

学校の先生は、限られた授業時間内で学習すべき内容を選び、板書を展開してくれます。

それをノートに書き取れば、「最低限これだけは」という項目を整理することができるのです。

教科書を読んで、優先順位を独力で定めるのは簡単な話ではありません。

それを先生が代わりにやってくださっていると考えると、なんだかありがたく思えてきますよね。

ノートを取ることは要点の整理に大きく貢献するのです!

1.3 話を聞き、自分の手で書く

ノートを取るもう一つの意義は、「自分で積極的に話を聞き、自分の手で書くことによる学習効果」です。

先ほど、「情報量ではノート<教科書」という話をしました。

では、ノートを取らずに教科書を読むだけの勉強をしたとしましょう。

情報に不足はないので一見このほうが効率的ですが、実際はなかなかうまくいきません。

一つ目の理由は、「何が重要かわからない」ということ。

もちろん重要な語句は太字になっているわけですが、重要な「論理」に気づくことができないのです。

用語や原理・定理の暗記だけでなく、論理の把握は欠かせません。

たとえば「水の沸点は硫化水素の沸点よりも高い」という事実があります。

これは、次のような論理に支えられているのです。

  1. 元素によって「電気陰性度」の大きさが異なる。
  2. HとOの電気陰性度の差の方が、HとSの電気陰性度の差よりも大きい。
  3. これにより、H2Oの極性の方がH2Sのそれよりも大きい。
  4. したがって水分子の方が極性による引力(水素結合)が強いので、沸点が高い

これは電気陰性度や極性といった知識を含んだ重要な考え方です。

難関大学を受験する理系の受験生であれば、説明できる必要があります。

学校の授業で上の内容を扱う場合、先生は必ず「理由」を説明してくれますし、きっと板書もすることでしょう。

ノートを取っていると、その「理由」も記録できるので便利です。

しかし教科書を読んでいるのみだと、つい結論を急いでしまい「結果だけ覚えればいいか」となってしまいます。

つまり、水の沸点が硫化水素の沸点よりも高いと言うことを単なる知識として頭に入れてしまうのです。

一見その方が楽に見えますが、こうして詰め込んだ知識は弱点だらけ。

理由を問われるだけで返答に窮してしまいますし、他の内容に同じ論理を応用できないのです。

暗記で済ませるというのは手っ取り早いですが、凝り固まった(=応用性のない)知識になってしまう。

だからこそ、「論理」の把握が重要!

ノートを取ることで、そうした「論理」を聞き、自分の手で書くことができます。

話は耳で聞いて、板書は目で見て、ノートは手で書く。

教科書の記述を黙読するよりもずっと積極的であるため、記憶にも残りやすいんです。

1.4 一旦まとめ:ノートの存在意義

ここまでの内容を一旦まとめましょう。

学校の授業でノートを取るのには、次のような意味があるのです。

  • 重要ポイントの整理ができる。
  • 知識だけでなく、背景にある論理を学べる。ノートを取ることで積極的に、効率的に学べる。

苦労してノートを取る意味を再確認できたでしょうか。

決して単調で無意味な作業ではないんです!

2. ノートを取る際に気をつけるべき4つのポイント

学校の授業でノートを取っている時間って結構長いですよね。

ノートの取り方が非効率的だと、その時間だけ損をしていることになります。

できれば効果的なノート作りを目指したいというのは、すべての生徒の願いでしょう。

さて、いよいよノートの取り方についてのアドバイス。

特に、板書をそのまま写しているだけの人は必読です!

ポイント1: 「補足説明」をつけておこう

ノートは、学習内容を明快にするために作成するもの。

そのノートが理解できずに「なんだこれは…」と悩むのは時間の無駄ですし、何より本末転倒です。

読んですぐに理解できるようにする。これが第一のポイントです。

そのためにすべきなのは「補足説明」をつけることです。

たとえば英語の授業で次のような難しめの英文が登場したとします。

  • For half a century, the study of animal cooperation has been largely dominated by the theory of “kin selection”: animals help each other only if they stand to gain something — if not for themselves, then for their kin (family and relatives).

2015年東大入試の英語より

長くて複雑な構成ですが、これをノートに写すとしましょう。

もし文を写して、難しい単語の意味をメモしておくだけだとしたら、あとで振り返る時に大変です。

単語の意味はわかっても、「どういう構成なんだ?」と困惑すること必至でしょう。

あとで復習する時のことを考えないで、その場で適当にノートを取っているとそのようなミスをするのです。

では、どうすべきか。

私だったらまず、「:(コロン)」の役割をメモしておきます。

上の英文で「:(コロン)」は、”kin selection”の内容を具体的に説明しているのですが、それを記号のそばに書いておくのです。

あるいはkin selectionからコロンの後に矢印を引っ張ってもいいかもしれませんね。

そして次に「—(ダッシュ)」の意味も添えておきます。

ここではonly if they stand to gain somethingの内容を明確にする働きなので、上と同様にその旨を書いておくのです。

こうするだけで、復習がスムーズにできるようになります。

むしろ細かい単語の意味は、授業の段階で必死にメモする必要がないんですよね。

なぜなら、語の意味が辞書を使えばすぐに調べられるためです。

文章構成を明らかにするメモ書きの方が価値が高いと言えるでしょう。

他にも数学の授業で、数ステップある式変形を先生が1回にまとめたとしましょう。

数学が得意な人は苦労しないでしょうが、苦手なうちは急な式変形があると「なぜこうなるの?」と困ることがありますよね。

授業内では先生が口で説明してくれるので理解できても、家に帰るころには忘れて復習の段階でハマってしまう、なんていうこともしばしば。

それを避けるためには、数式の途中で「どういう式変形をしたか」を記しておけば良いのです。

たとえば「部分積分!」と書いておくだけでもずっと明快になります。

ノートの内容は、書いたその場では理解できて当然ですが、復習する時に理解しやすいか否かが重要。

「あれ、なんでこうなるの…」と途方に暮れるないように、補足説明を加えてわかりやすく仕立てるのを忘れずに!

ポイント2: 先生の「話」も必要に応じてメモしよう

ほとんどの生徒は、先生が黒板に書く内容を書きとるだけだと思います。

それ自体は問題ないのですが、あくまで黒板に書くのは最低限の内容。

すべて書いていると時間がないので省略しているだけなのです。

逆にいうと、板書以外にも学習の助けとなる内容が含まれていることがあります。

それは先生の「話」

なんとなく発した言葉の中に、重要なポイントが潜んでいることがあるのです。

私の経験談をお話ししましょう。

数学Iで余弦定理というのを学習しますよね。

そこで、数学の先生がこんなことを言っていました。

「余弦定理って、θ=90°にすれば三平方の定理と完全に一緒なんですよね。」

これは板書されなかった内容なのですが、結構意味のあること

中学で学んだ「三平方の定理」は、実は余弦定理の特殊な場合だったのです。

論理構造的にこれは大切だ!と思い、私はその場ですぐメモをしました。

「余弦定理は三平方の定理を含んでいる」と。

こういう努力の積み重ねで、記憶の節約・統一的なものの見方が可能になるのです。

ポイント3: 丸写しに労力を割かない

中高生が陥りやすい状況の一つに、「板書を完全コピーしようとする」ことがあります。

板書を、とにかく忠実にノートに写そうとするのです。

文章だけでなく、細かい図・絵の形までも。

以前見かけたケースでいうと、地理の授業で先生が書いた日本地図の形を正確に真似しようとしている人がいました。

真面目なのは悪いことではないのですが、丸写しをするのは賢い方法とは言えません。

丸写しの最大の欠点は、写すのに必死になってしまうことです。

先生は板書するだけでなく言葉で解説をしてくれているのに、それに耳を傾けずに必死に写す。

それが効率的な学習になるわけがありません。

繰り返しになりますが、ノートは要点を整理し、内容を明快にするのが目的。

要点を把握できれば、細かい言葉遣いや描写はハッキリ言ってどうでもよいのです!

少なくとも模写の授業ではありません。

板書を写すことばかりに必死になって、先生の話を聞き逃してしまってはむしろ損ばかり。

どこまで丁寧に書くべきか、自分でよく考えるのが肝要ですね。

ポイント4: 装飾は程よく

特に女子生徒に多いですが、たくさんの色を使って華やかなノートを作る人がいます。

見た目の綺麗さ・華やかさは決してバカにできませんが、それに力を注ぎすぎるのも考えものです。

上の丸写しの話と同じですが、装飾にばかり集中していると先生の話を聞き逃してしまうことが多々あります。

先生が直接勉強を教えてくれるのは授業時間だけですから、その時間に違うこと(=装飾)をするのは非効率。

ここまで読んだあなたならきっと理解できると思います。

色を使い分けること自体は意味のあることで、私もよくやります。

ただ、「ほどほどにしましょうね」という話。

私の場合、ノートを取る時には黒以外に赤・緑・青の最大三色を使用します。

ほとんどの場合は黒・赤・緑だけで済ませていますね。

最重要の項目は赤、次に目立たせたいところは緑。

その程度の使い分けが無難と言えるでしょう。

デザインの授業ではなく、主たる目的はあくまで授業内容の理解。

装飾は程よく、がコツです。

3. まとめ

ノートを取る時の4つのポイントを再掲します。

  1. 補足説明をつける
  2. 先生の「話」も必要に応じてメモ
  3. 丸写しに労力を割かない
  4. 装飾はほどほどに

繰り返しになりますが、ノートを取ることの真の意味は

  • 要点を整理する
  • ノートを書くことで積極的に内容を理解する

ことにあります。

補足説明や先生の話をメモするのは、そうした内容理解を助ける目的があるのです。

丸写しや過剰な装飾をしているとそちらに注意が向いてしまい、先生の話を聞き逃すことに繋がるわけです。

それでは本末転倒ですよね。

4つのポイントを正しく守れば、今までよりもずっと良いノートを取れるに違いありません。

スマートなノートの取り方で、今までより賢く学習していきましょう!

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